「酵素」という言葉は最近よく耳にするようになってきましたね。まんだ酵素のCMが一番有名でしょうか。では、この酵素ってなんなのでしょうか？聞いたことあるけど知らないという方が殆んどだと思います。それでは、酵素について詳しく説明していきたいと思います。 酵素とは「生命活動を行うにあたって必要不可欠な栄養素です」と言われてもピンときませんね。ざっくりいうと今、あなたが生きているのは酵素の力によるものということです。 その酵素には大きく分けて食物酵素と体内酵素があります。

食物酵素と体内酵素

　酵素は生命活動に必要不可欠な栄養素の一つですが栄養素と言えば8大栄養素（タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル・水・食物繊維・ファイトケミカル）というのが有名ですね。酵素はこれらの栄養素を動かしてくれる働く栄養素なんです。人のカラダを家に例えると8大栄養素というものは材木です。酵素はこの材木を使って家を建てる大工さんのような存在なのです。 そして、この酵素は48℃以下でしか生きられないので生ものにしか含まれません。なので、普段口にする野菜や果物、刺身などの食べ物に含まれる酵素を「食物酵素」といいます。 では、ここで質問です。皆さんの体温は48℃ありますか？ないですよね。ということは私たち人間も生ものなので酵素を含んでいます。これを「体内酵素」と言います。視点が違うだけなのでほぼ同義語なんですけどね。それぞれのヒトが持つ酵素量は決まっていて酵素を消費しながらいきています。年齢の割に元気で若々しい人ほど酵素の量が多い傾向にあります。この体内酵素は消化酵素と代謝酵素に分けられそれぞれ役割があります。

消化酵素と代謝酵素

　消化酵素とは読んで字のごとく食べたものを消化する働きを持つ酵素です。有名な酵素は唾液の中に含まれる「アミラーゼ」や胃酸に含まれる「ペプシン」などですね。代謝酵素はカラダの脂肪や毒素などの分解や精神状態へ働く酵素です。いわゆる代謝に関わる役割があります。 食べ物を食べると消化酵素によって消化され代謝酵素によってカラダを作るというサイクルがなりたっています。ここで気を付けなければならないのは食べ過ぎてしまうと代謝酵素が消化の応援にまわり代謝の働きが低下してしまいます。酵素には得意分野があり、たんぱく質を分解する酵素はタンパク質しか分解しません。そのため、脂質を取りすぎてしまうと食べた脂質は分解することができてもカラダの脂肪は分解できないということが起きてきます。この性質が体質というものに大きく関わっているんですね。

体質と酵素

　 酵素の働きが体質に関わっていると書きましたが元をたどれば何を食べているかという事です。脂肪の落ちにくい人は脂分の多い物を食べていませんか？冷え性の方は甘いもの好きではないですか？ 酵素と食はとても関係しているんですね。それがわかれば後は酵素を作れるカラダと質のいい食事で体質は改善できるということです。